5月1,2日不帰嶮三峰B尾根
白馬駐車場はフルシーズン並みの車が停まってます>
<'>上は風が強そう>
風が強かったので、この日はあまり上にはいかず、トイレ小屋を少し登ったところで幕営することにしました。
まだ日が高いうちからビール1缶で轟沈したA野さん、
夜復活し、キムチ鍋をつつきながら一同ともにおおいに吠えたのでした。
翌日、明るい月夜の中、2時過ぎに起きだし、準備して出発。
残念ながらK竹さんは体調不良で、大事をとって同行断念、3人での行動となります。唐松小屋までは行かず、途中から急な斜面を慎重に下って唐松沢へ、B尾根の取り付きをめざしました。
朝陽を浴びる不帰東面がきれいでした。
ルート前半はA野さんリード。てごわいぞ
命名マッシュルームド・ナイフリッジGWスペシャル
ゲッ、ここ行くのかよ!
リード交代してA井リーダーが奮闘します。
本人曰く、「正直こわかった・・・」
ちなみに左右両方の沢は不気味な音をたてて雪崩が発生中。
こんな場面の連続で、予定より時間を食ってしまいます。
雪崩に巻き込まれる危険を考えると、尾根を登り切ってしまったほうが安全と判断し、下山時間切れ覚悟で、上を目指しました。
2時ごろに稜線縦走路に無事到達。
リフト終了時刻が差し迫っていたので、ヘロヘロ状態の中、テントまで戻り、速攻で撤収して、脱兎のごとく駆け下り、終了5分前にギリギリセーフ。ゴンドラにゆられてもどってきました。
唐松からの下り途中に振り返ってみた今日のルート
残してきたトレースがみえるようです。
長い一日でした。 投稿 S沢
Comment
私はこれでB尾根を2.5回登りましたが、トレースの全く無いリアルB尾根が、これほど厳しいとは…19年前最初に登った時は、多分トレースもあったし、今回のような絶対落ちられないナイフリッジは無かったです。ほんとに雪稜は雪の状態しだいです。0.5回分は、3年前の4月の雪訓で、あの危機一髪の大滑落をやらかした時です。今回登ることができ、やっとあの件の区切りがつけられました。ありがとうございました。ちなみに、本来はK竹氏とC尾根のつもりでしたが、取り付いても間違いなく敗退したでしょう。C尾根に3つほどある断壁をつなぐ草付の雪が少なく、かなりきわどいクライミングになりそうです。また、3つ目の断壁の抜け口にはキノコ雪がハングしており、スコップでトンネルを掘らない限り突破できそうもなかったです。こういうのは遠くからではわからないことでした。全体としては積雪が少ないが、最近新しい雪が降ったので、ルートは不安定になり、沢では雪崩が頻発する状態、というのが、このGWの雪山の一般的傾向かと思いますぅ。みんな気をつけてください。