Climbing Mate Club

Climbing Mate Club

Report

雪上訓練 at 宝剣岳


恒例の雪上訓練が4月15日(土)に行われました。 例年1泊2日なのですが、日曜日が悪天の予報なので、1日のみとなりました。
今回は、実践的に岩稜を登りながら、確保の方法等を、場面場面で訓練をしていくというスタイルで行うことになりました。 5パーティに別れ、宝剣岳東面の岩稜を登ります。(神社裏・その北・またその北・中央稜) 訓練内容は、各パーティのリーダーが決めることになりました。
私は、manomeさん・usuiさんと3人で中央稜を登ることになりました。
取付 9:30  終了 14:30 天気 曇り時々小雪 気温高め
manomeさんより、「残置無視・トポ無視で行きましょう!」と言われる。さすが、未登ルートを狙う人は違う。クライミング本来の楽しさは、自分で登ることだろー、と納得して、やってみることにする。幸い?私は事前にトポを見ていない。(ルートは当日言われた)
1P usuiさんリード 傾斜の緩い斜面 途中のスラブ状の凹角で苦労している。傾斜無さそうだから、もっと早くいけるんじゃない?なんてビレイしながら気楽に見ていた。が、いざ自分が行ってみると、フットホールドが無い!いや、残置ピトンはいっぱいある。いや、ピトンは無視だった!ようやく小さなホールドを見つけ、アイゼンを置いて立ちこむ。
2P manomeさんリード。 岩を左に回りこんで不安定な雪面をトラバース。その後、ビレイポイントからはよく見えないが、結構時間をかけて岩を登っている。ピトンを打ち込む音もする。ちょっと嫌な予感。行ってみると、結構傾斜があり、フットホールドが無い。ガバもはるか上。「どうやってのぼるんだぁ~?」と思わず独り言(結構大きな声ですが)を言うと、「ドライで~」と上からmanome師匠のお言葉。セカンドだしテンションかかってもいっか、と、思い切って行く。しかし、やっぱりフットホールドが無い!アイゼンは縦爪にしときゃ、クラックに入って良かったが、そのときは夢中で何も考えられず。たまりかねてスリングを掴んでしまった。
3P terashimaリード。 雪面をちょっと上がり、凹角へ入るとピトンの連打が見える。スラブ状で、また足の置き場に困る。と、横を見ると、一箇所アックスを引っ掛けて体を上げれば、上のリッジに手が届きそう。がんばってみると手が届いた!後は足を上げてリッジを跨ぐだけ。手はガバで外れそうも無い。行けるぞ!と思ったら、足がズルズル。何度か立て直すも、やっぱりズルズル。そして、手がスッポーン!背中から雪面に落ちた。・・・初めて本チャンで落ちた・・・うー、やってはいけないことを。仕方なく脇のブッシュを登る。上に上がると綺麗なクラックが上に続いているのが見えた。傾斜もあまり無いが、手持ちのギヤではプロテクションが取れない!悩んだ挙句、さっきのフォールでビビリが入っていたので、岩を避けてひたすら草付へ逃げてしまった。
4P usuiさんリード。 ブッシュ帯をあがるも、行く手をスラブ状の岩に阻まれ苦労する。危なっかしい足元のハイマツをトラバースして、何とか突破。よくがんばったと思う。 これでほぼ終了。後は雪面を少し登ると稜線へ出た。
 今回は反省も多かったが、楽しかった。今後に生かしたいと思う。残置に頼らず登れる実力をつけたいものである。ちょっとだけ言い訳。年末から全く体を動かして無かったからなー。いやいや、それは日頃の行いが悪いということですね。物覚えが悪い私は、ちょっと期間が開くとみんな忘れてしまうことを痛感。出来る気になっているのが一番怖い。
 後で聞いた話。無線で、我々のパーティが「残置無視・トポ無視」でやっていることを聞いた他パーティは、「さすが!manome塾」と大笑いしていたそうだ・・・


Leave a Reply

*