久々の立岩
埋め草記事です。新しいアックスの引っかかり具合を試しに、ほぼ2年ぶりに立岩に行きました。初心者が初めて登ったり、アイゼン手袋でリードするのにちょうどよかった3級ルートが、完全に崩壊してました(写真1)。一昨年も一部崩壊してましたが、それが進行したようです。今日のように独りで来ても、歩いてトップロープ仕掛けられる、都合よいルートだったのですが。
しかたないので、立岩左端の露岩の右にあるガリー状にトップロープを仕掛け(写真2)、シャント使用でドライツーリングの真似事やりました。アックスのピックを苦し紛れに岩角に引っかけるのは、昔のストレートシャフトでもやってましたが、それを積極的かつシステマティックにやるのがドライツーリングかと、私は理解しました。確かに、ピックと石付きがうまいポジションに決まると、今のカーブシャフトならかなり安定するので、これに習熟すれば、凍ったホールドを手袋でつかむ回数が減り、凍傷の危険が減るでしょう。しかし、素早く最適なポジションを探せないと、余計時間がかかり、クライミングの失敗につながるでしょう。
15メートルほどを2回やってみたところで、私の生業がらみの講演会を聞きに行く時間がきてしまったので、今日はおしまいにしました。次は、今日の場所の上の、Cフェースと呼ばれている壁の左端でやってみます。歩いてトップロープ仕掛けられて、もっと傾斜があります。
なお、シャントを使って単独トップロープで登り下りするのは、シャントの使用方に習熟していないと、目撃者なしの転落死亡事故になりかねませんので、未経験者はやらないでください。失敗すると確実に死にます。
立岩は、今日のように留守本部受けながらでも行ける場所なので、時々は様子見に行く価値があります。
Comment
補足・訂正です。投稿者は私、Kusumkan。おわかりと思いますが、写真の順が逆でした。上が私の赤っぽいロープがかかったドライツーリング会場 (青っぽいのは古い残置ロープ)、2枚目が完全崩壊してルートも終了点も消失した3級ルートです。
”シャントの使用法”が正しいですね。
アプローチの踏み跡も劣化してきており、下から来て堰堤を高巻くところには、フィックスロープが要ります。また、その手前に獣害防止の鉄柵が設置されていました。
立岩も崩壊が激しいと聞いていましたが写真を見る限り激しい様子。アイゼントレ、ドライツーリングやるには良いのですが。